山室軍平の名前を知っている若い人はいないだろう。
軍隊のような服装をして、賛美歌を歌いながら歳末の街角にたたずむ“救世軍”の姿だが、
この社会運動こそ、山室軍平が示した“貧民救済”の社会鍋であった。
山室軍平にまつわるエピソードは数多く残されている。だが“祈り”こそが彼が示した姿であった。
手紙の決まり文句に「あなたの幸福を願って祈ります」というのがあるが、軍平はペンを置くと心から相手のために祈ったという。
岡山県生まれ、同志社大学で宗教学を学び、クリスチャンとなる。
明治二十八年、救世軍に入り、日本救世軍を創立した。
昭和五年に救世軍中将となってからは、廃娼運動、貧民救済運動児童保護などに力を入れ、生涯を閉じた。
墓は広い。中央に、本人の名を記した奇型の墓が“デン”と構えている。
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墓地所在地は、変更になっている場合があります。
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